スイス・ティッチーノ州Morcoteモルコーテに1930年創業のワイナリーTetuta Castello di Morcote テヌータ・カステロ・ディ・モルコーテは、ルガノ湖を上からのぞき込むような高台に位置し、その城跡とともに、スイスで最も美しいワイナリーのひとつと言われています。
ブドウ畑の所有地は全部でおよそ12ヘクタール。土壌のほとんどが2億5千年前のアルプス造山活動により出来上がった火山性赤色斑岩(red porphyry)で、この地質がカステロ・ディ・モルコーテのワインを特徴づけています。
標高300~450メーター、おもに地中海性気候が複雑に入りくみ、傾斜に富んだ地形に多様な影響を与えています。
とても美しく、バイタリティーあふれ魅力的な現・女性当主が6年前より有機無農薬ブドウ栽培を始めました。
スイスでも、ほぼこの地、ティッチーノだけで造られている非常に珍しい白ワイン仕立てのメルロー「ビアンカ・マリア」は、このワイナリーに城跡として残ったChateau de Morcote を1450年に建立したビアンカ・マリア・ヴィスコンティ(ミラノ公国女公)の名から取られたもの。
非常に雨量が多く、湿潤なこの地では、ブドウ栽培技術が発達していなかった昔は、フィロキセラ被害の後に、メルロー品種くらいしか育てることができなかったとのことで、白ワインを苦肉の策からメルローで造っていたとのこと。
メルロー主体のこの白ワインは、非常にやさしく圧搾され、アルコール発酵の後、6ケ月のステンレス槽熟成。きりっとした辛口に仕上がっています。冷たく冷やして、アペリティフや魚介のフリットなどとカジュアルにお楽しみいただけます。
品種:メルロー90%、ソービニオンブラン10%
土壌:火山性赤色斑岩土壌
アルコール度数:12.9%
pH:3.45
総有機酸量:4.9 g/l
果糖ブドウ糖 : 0g