このワインは、標高650〜700メートルの南と南西に面した急な斜面で、非常に石灰質で石が多く、水はけの良い土壌で栽培されたブドウから作られています。ブレンドされるワインは、平方メートルあたり400〜500グラムの収量を提供し、大きな段々畑状になった区画と、斜面に面したいくつかの区画を含むSalquenen(サルクネン)と呼ばれる場所の中の複数の区画から収穫されたブドウから出来ており、このユニークな構成により、最適な熟度と高い芳香の複雑さが高められています。
ランフェール・デュ・カルケールのブドウ畑は、スイス・ヴァレー州サルクネンSalquenen にあり、そのワイン名の通り石灰質Calcaire を非常に多く含む氷河堆積土壌に位置しています。サルクネンSalquenen は、スイスにおけるピノノアールのスペシャリテと呼ばれている特別な区画で、全体で50ヘクタールのブドウ畑面積がありますが、そのうちの1ヘクタールをイストワール・ダンフェールが有しています。
写真の真ん中を左右に流れるのがスイスを東西に流れるローヌ川です。右方向(西)はるか向こうにレマン湖が、レマン湖を出てフランスに入り、やがては地中海に注ぐローヌ川です。カルケール・アプソリュのブドウ畑がローヌ渓谷の南向き斜面にあることがよくわかります。
実をつけたばかりのピノノアールは、小さな楕円形をしています。成熟するにつれて丸くなっていくのです。「自然の不思議だね。」と案内してくれたアレクサンドルが言いました。
足元に落ちている石を拾ってもらいました。石灰岩だそうです。
むき出しになった大きな石灰岩
岩に軽く触っただけで白く石灰が手に付きます。