春霞(はるがすみ)のような、やさしい、やさしい白ワインのセットです。春の霞のように、ふんわりとして、やさしく包み込まれ、形も味もすべての輪郭がワインに溶けて消え入っているかのようです。
桃の節句のちらし寿司や、ハマグリのお吸い物など、やさしい春の料理に、そっと寄り添います。
写真の向かって左は、スイスワイン杉山商事の新規輸入元ワイナリー「カーヴ・ラ・ロメーヌ」から、古くから伝わるスイス地場固有品種の「ユマーニュ・ブランシュ」。この品種は、今や絶滅危惧種です。
それから向かって右、おなじみスイスのビオディナミワイナリーとして実力名声共にスイスワイン界ではトップレベルの「ドメーヌ・アンリ・クルション」から「アルテス・ナチュール」の2本セット。
定価14,850円を特別セット価格13,100円でご紹介いたします。
<ユマーニュ・ブランシュについて>
ワイナリーが位置するのは、スイスで最もワイン生産量の多いヴァレー州の中央部、ドイツ語圏に入るぎりぎり手前に位置しています。
ほんの少しのブドウの苗木と畑の区画を有していた父親から、それらを相続したJoel Briguet ジョエル・ブリゲ氏が初めて自身でワインを造ったのが1989年。
以来30数年にわたり、ブリゲ氏はワイナリーを拡大し、家族を中心にワイン造りに勤しんできました。
2002年よりドメーヌに入り、ブリゲ氏の片腕として醸造を担っているVincent Tenud ヴァンサン・テヌ氏とともに、スイス・ヴァレー州らしいワイン造りにまい進しています。
現在、栽培しているブドウ品種は24品種、醸造しているワインは、22種類。
スイスでも大変稀少なユマーニュ・ブランシュは、スイスでも、もっとも古くからあるブドウ品種で、文献初出は1313年とされています。
ブドウ耕作面積は、スイス白ブドウ品種全体の1%未満で、大変稀少な、いわば、絶滅危惧種にあたります。
ミネラル感豊かな白ワイン、酸味、果実味も穏やかですので、お正月のお節料理や、お寿司にも、ぴったり。
医学的な根拠は、どこにもないと証明されているのですが、昔、民間信仰的に「お産(妊婦)のワイン」と呼ばれ、このワインを飲むと、お産が軽くなると信じられていたようです。
大変にやさしい、やさしさにあふれた印象です。
ブドウ品種:ユマーニュ・ブランシュ100%
アルコール度数:12.6%
1本の税込小売価格7,040円
<アルテス・ナチュールについて>
スイスにおいて先駆的に2000年よりビオデナミを取り入れたDomaine Henri Cruchon ドメーヌ アンリ クルションが造る、サヴォワ品種アルテス100%白ワイン「アルテス」です。ワイナリーは、ヴォー州モルジュのドメーヌ・アンリ・クルション。
ブドウ品種は、フランスのサヴォワ地方でよく栽培されている別名ルーセットの名があるアルテス100%白ワインです。
アルコール度数:13,4 %
ブドウ栽培法:ビオデナミ(Demeter デメテール認証付き、BIO SUISSE ビオ・スイス認証付き)
天然酵母使用。二酸化硫黄So2無添加、無濾過、無清澄。
スイスにおいて先駆的に2000年よりビオデナミを取り入れたDomaine Henri Cruchon ドメーヌ アンリ クルションが造る、サヴォワ品種アルテス100%白ワイン「アルテス」です。
まろやかで華やかな果実味、きれいな酸をお楽しみいただけます。
So2無添加らしい、やさしく悠々たる自然の味わい。自然がもたらしてくれる深く静かな感動を味わってください。
飲む人を包む込み、癒してくれるワインです。
1本の税込小売価格7,810円
<ユマーニュ・ブランシュ(ユマーニュ、ユマーニュ・ブランとも呼ばれる)のブドウ品種について>
【概要】
スイスで最も古いブドウ品種の一つ。ユマーニュ・ルージュとは一切関係がない。
【主なシノニム(別名)】
Humagne Blanc(ユマーニュ・ブラン/ヴァレー州)
Miousat*、Miousap、Mioussat(フランス・ピレネー=アトランティック県)
*DNA鑑定による証明あり
【歴史・遺伝的起源】
ユマーニュは、レーズ(Rèze)と並び、スイス最古級のブドウ品種の一つで、ヴァレー地方固有の品種である。
1313年にヴァレー州で初めて文献に登場し、「アニヴィエ登録簿(Registre d’Anniviers)」と呼ばれる羊皮紙文書に記録されている。そこには、シエールとランスの間の畑で収穫された完熟ユマーニュとレーズのブドウに対し、貢納が課されていたことが記されている。
ユマーニュとレーズは、シャスラ(別名フェンダン)などの導入品種に取って代わられるまで、ヴァレー州で最も広く栽培されていた品種であった。しかし他品種の導入により栽培面積は大幅に減少し、20世紀にはほぼ絶滅状態にまで追い込まれた。
20世紀初頭になって初めて、ユマーニュ・ルージュ(ヴァレーでのコルナラン・ヴァルドタンの名称)と区別するために「ユマーニュ・ブラン」と呼ばれるようになった。両者に血縁関係はない。
DNA親子鑑定により、ユマーニュはオーバーヴァレーで希少品種ラフネッチャ(Lafnetscha)とヒンベルツシャ(Himberscha)を生み出したことが判明している。また、プロヴァンス地方のコロンボー(Colombaud)とも直接的な血縁関係が確認された。
南フランスとの関係は2007年まで驚きをもって受け止められていたが、同年フランスの研究者によるDNA分析により、ピレネー=アトランティック県で「ミウサ(Miousat)」の名で確認された。
その語源がギリシャ語に由来すると考えられること、また多くのアルプス品種との関連が見られないことから、ユマーニュは紀元前600年にギリシャ人船員によって建設されたマルセイユ地方から、ローヌ渓谷を遡って14世紀以前にヴァレーに導入された可能性が高いと考えられている。
【語源】
しばしば結び付けられる架空の「Vinum humanum」という語は実在しない。
より有力な語源説は、ギリシャ語の動詞「ὑλομαναέω(強い樹勢を持つ)」に由来するというもので、この品種の旺盛な生育特性を指しているとされる。この語がラテン語化され「hylomaneus」となり、その後フランス語化して「Humagne」になったと考えられている。
【スイスでの栽培面積】
29.0ヘクタール(ヴァレー州のみ)
2022年統計では、26.9ヘクタール(ヴァレー州のみ)スイス全ブドウ栽培面積比0.18%
【ワイン】
流行品種とは一線を画し、ユマーニュは収量が適切に抑えられている限り、その繊細さによって魅了する。
リンデン(菩提樹)の香りを伴う辛口で、ガストロノミー向きの優れたワインを生み出す。口当たりはエレガントで、熟成とともに樹脂のようなアロマが現れ、わずかにタンニンを感じさせる構造を備える。
ユマーニュはしばしば「産婦のワイン」と見なされてきた。というのも、他の品種より鉄分を多く含むと信じられていたからである。
しかしこの伝説は化学分析によって否定され、現在では、この飲み物の回復効果はワインに混ぜられていた薬草によるものだったと考えられている。
出典:José Vouillamoz «CÉPAGES SUISSES»













