スイス固有品種で、非常に稀少価値の高いアミーニュ、全世界に約40ヘクタールの耕作面積しかありません。スイストップワイナリーのひとつJean-Rene Germanier ジャン・ルネ ジェルマニエは、そのブドウ畑があるVetroz(ヴェトロ)村の中に約10ヘクタールのアミーニュ種栽培地を有しています。
特にVetrozヴェトロの地に生えるこの品種のブドウでできたワインは、ヴィロードのようなしなやかさと男性的な活力が結びついた典型的なアミーニュ品種の特徴をよく表しています。弊ショップで扱っていた2016年産は、2018年度ANA国際線ファーストクラスに搭載された実績を誇っています。
<テイスティング>
土壌と品種の幸せな結びつきは、このワインに偉大なるスイス白ワインたる、あらゆる美点、品質を与えています。アルコール発酵の技術力の確かさは、ミカンの香りのタッチを伴った密度の濃い花の香りのブーケを生み出しています。そのストラクチャーの力強さと甘美な余韻は、このワインに調和のとれたバランスの良さと繊細さを与えています。
<テクニカルデータ>
品種:アミーニュ
pH:3.81
総有機酸量:4.3 g/L
残糖度数:13.4 g/L
土壌:氷河堆積土と「砕けた」粘板岩
ブドウ畑:Balavaudバラヴォー区画
エクスレ度数: 110 Oe°
醸造:非除梗、非補糖ブドウ果汁。穏やかな圧搾、厳密なデブルヴァージュ。マロラクティック発酵無し。
アルコール度数:14.3 %
<合わせるお料理>
コクのあるチーズ、スパイシーな料理、甘みの伴う和食、デザートワインとしても楽しめます。
【地場品種であるブドウ品種アミーニュについて】
<スイスにおけるアミーニュ耕作面積>
41.5ヘクタール。ほぼすべてがスイスのヴァレー州だけにあり、そのうちの70%に当たる29ヘクタールを有しているヴェトロ村にその大部分があります。
<アミーニュワイン>
アミーニュは、sec(セック)辛口、moelleux(モワル)微甘口、もしくはdoux(ドゥ)甘口(ヴァレーにおいては、≪fletrisフレトリ≫または≪liquoreuxリコル≫と呼ばれている)のワインを造ることができるカメレオン品種。
甘みのレベルは、ヴェトロ村のアミーニュのワインだけに使われるミツバチの記章を用いて、ミツバチ数1個(残糖度:<8g/リットル)、ミツバチ2個(残糖度:9-25g/リットル)、ミツバチ3個(残糖度:>25g/リットル)によって示されています。
上記の商品「Amigne de Vetroz 2 abeilles アミーニュ・ド・ヴェトロ・ドゥ・ザベイユは、ミツバチ2個の微甘口・モワルに当たります。
辛口と微甘口は、菩提樹の茶、洋ナシ、柑橘系、白コショウの香り、口に含むとデリケートなタンニンが微かな苦みの余韻を伴います。甘口ワインは、オレンジやミカンの外皮、乾燥アプリコットの香りに特徴づけられ、口に含むと非常にバランスの良さを雄大に続く余韻とともに感じます。